女性脳と男性脳の違いまとめ

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女性脳と男性脳の違いまとめ

黒川伊保子さんの著書、『妻のトリセツ』、『夫のトリセツ』の中で紹介されている女性脳男性脳の違いについてまとめてみました。

世の妻、夫は必見です。あなたのイライラは相手のせいではなく、あなたの脳が原因かもしれません。

生まれた段階では、人の脳は全機能搭載可能ですが、成長するにつれ、それぞれ『女性脳』、『男性脳』にチューニングされていきます。もちろん女性は女性脳、男性は男性脳に絶対なるという訳ではなく、傾向の話です。

特に女性は出産・育児期は『女性脳』が顕著になります。子どもが生まれて妻が別人になったという話をよく耳にしますが(私もひしひしと感じています)、人が変わったというよりは、『女性脳』が強く働いているというだけです。

『女性脳』の使命は子どもを産み、育て上げることですので、妊娠するまでは妊娠するために夫の機嫌を取りますが、妊娠すると子どもが第一優先となりますので、夫には時間、労力、金銭のすべてを子どものために提供するよう求めます。

少し極端に聞こえますが、これが『女性脳』の正体です。私の経験上は正にその通りだと思います。

会話の目的

  • 女性脳:『共感』
  • 男性脳:『問題解決』

男性が会話をするとき、その目的は問題解決だと思います。しかし、女性は多くの場合、解決策を知りたいわけではなく、話を共有して共感して欲しいだけのようです。

『男性脳』にとっては無駄な時間にも思える女性の話ですが、『女性脳』にとってはとても意味のあるプロセスで、ストレス軽減や知恵の共有に役立っています。

『男性脳』は問題解決思考で話を聞いていますので、10秒聞いて目的(問題解決のテーマ)がみえない話だと聞くことをやめてしまいます。

ですので女性は問題解決して欲しいのか、話を聞いて共感して欲しいのか、その会話の目的を始めに提示したほうが賢明です。逆に男性はすぐに否定したり、解決策を提示したりせず、共感しながら最後まで話を聞きましょう。

特に出産、育児期は夫しか会話できる相手がいないことが多いです。妻のストレス軽減のためにもゆっくり話を聞いてあげましょう。夫もその日あったささやかな出来事などを話してあげるとより良いようです。

また、会話に関して、『心の通信線』、『事実の通信線』という言葉が用いられていますが、とても納得できる内容です。

会話の際に、女性は心の通信線と事実の通信線の2つを使いますが、男性は事実の通信線しか使いません。

私もなぜ妻にはこんなに話が伝わらないのだろうと思うことが多々ありますが、この本を読んで、心の通信線が通じていないからだということに気付きました。心の通信線が通じていない状態だと、何を言っても、どれだけ正しいことを言っても拒絶されるだけのようです。

ですので、まずは心の通信線を通わせることが重要です。そのためには先程から出てきている『共感』が大切です。まず共感して心の通信線が通じている状態であれば、逆に何を言っても、否定的なことを言っても大丈夫なようです。

知覚の制御

  • 女性脳:周囲の細かい変化を察知
  • 男性脳:危険察知、距離や位置関係の把握

近いものと遠いものの両方同時に焦点を合わせることはできません。女性は赤ちゃんの細かい動きを察知できるよう近いものに、男性は遠くからの攻撃を察知できるよう遠いものに、すぐ焦点が合うよう基本設定されています。

夫は気が利かないとよく言われますが、気が利かないというよりは、そもそも見えてない、把握できていない可能性が高いです。

ですので、気付いて動いてというのは酷な話ではないかと思います。見えていないのですから。それでイライラするくらいなら、これをしてと言って頂けると幸いです。

女性が求めるレベルの家事や育児を男性が行おうとすると女性と比較し約3倍のストレスがかかるそうです。

男性は言われたことは忠実にこなしますので、気づいて動くなどという無理難題を出さずに、風呂掃除や皿洗いなど比較的単純な仕事を与えたほうがお互いのためだと思います。

逆に男性は「俺は育児も家事もしてる」と主張したいかと思いますが、把握できていない家事が他にも山ほどあることを自覚した方がいいでしょう。私もよく「俺の方がやってない?」と思ってしまうことがありますが、大人しく妻をねぎらっておいたほうが無難なようです。

次に音声認識に関してですが、男性が女性の話を聞いていない状態で話し続けられると、『男性脳』は緊張状態となっていきます。音による危険察知ができなくなるため、空間認知力を最大限に使うモードに入ってしまうのです。こうなるとさらに音声認識ができず、妻の話はモスキート音と化します。この状態で妻に何か質問されたとしても、全く耳には入ってきません。何と聞かれたかも認識できていません。

これで妻は話を聞いていないと怒るかと思いますが、夫の愛情がないからではありません。妻を危険から守るために話を聞いていないのです。それが『男性脳』の愛情、誠意なのです(男性の私が言うと言い訳に聞こえますが、著者の黒川先生は女性です)。

女性が男性に話を聞いてもらいたいなら、①視界に入る場所に行って名前を呼ぶ、②2〜3秒待ってから本題に入る、ということを心掛ければ、男性の音声認識スイッチが入り、話を聞いてもらえる可能性が高まるようです。

愛の証

  • 女性脳:察すること
  • 男性脳:責務を果たすこと

女性は愛の証として、察してほしい、褒めてほしい、認めてほしい、特別扱いしてほしい、愛の言葉を口に出して言ってほしい、という気持ちがあるようです。

夫は妻を身体の一部だと思っている節があるので、自分の腕を褒めないように、自分の妻を褒めたり、愛の言葉を口に出すことはなかなかありません。しかし、妻がいなくなると、身体の一部をなくしたかのように弱ってしまいます。

夫婦が離別した場合、妻の寿命は変わりませんが、夫の寿命は短くなるとの報告があります。感謝もねぎらいもしない夫のほうが、妻に先立たれるとすぐに弱って死んでしまいます。優しい夫よりも実は愛情が深いのかもしれません。

逆に男性は責務を果たす(どんなときでも働いて給料を渡す、与えられた役割を実直にこなす)ことが愛の証だと思っています。

これほどまでに考え方が違うのであれば、理解しあい、ストレスなく一緒に暮らすのはほぼ不可能のように感じます。

そもそも生物学、遺伝学的に人は一生を一人の相手と添い遂げるようにはできていないのです。その脳の罠に惑わされず、本能に逆らいながら生きていくということが夫婦として生きるということなのだと思います。

私にはまだわかりませんが、この苦難の道を乗り越えた先に本当の愛があるようです。

この本は言わば航海における羅針盤です。結婚という名の航海において、嵐はやってきますが、その嵐を想定内の小さな嵐に収めることができれば、沈没は避けられます。

私はこの『妻のトリセツ』、『夫のトリセツ』を離婚という言葉がよぎる度に読み返しておりますが、順風満帆には程遠いです。でも、この本のおかげで沈没はギリギリ避けられているのではないかと思います。

苦難の道ではありますが、皆様の結婚生活が実りあるものになるよう願っております。

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